100人の第九とは?
テレマン協会の「100人の第九」は1982年、「1万人の第九」と同じ年に開始しました。大変象徴的な出 来事といえます。100人とは「合唱+管弦楽+指揮者、合わせて100人」ということです。編成規模が19世紀初頭のものに近く、テンポ、デュナーミクが楽譜に忠実か最も近い、つまり第九の原像に近い当時の響きを再現するということを目指しました。
わが国では年末の第九は当たり前になっていますが、西欧では大変少なく、本来年末との関連が無いことはよく知られています。作品が祝典的性格を持ち内容が充実していることから年末の日本に定着したと思われます。西欧でも日本でも長年培われてきた、多くの人々が期待し、納得する表現の結集が現在多く演奏されている第九の形で、それはそれで素晴らしいことといえるでしょう。しかしテレマン協会は室内管弦楽団としてテレマン協会ならではの独自のスタイルを追求しようとしました。
第1回目はテレマン協会の第38回定期演奏会、大阪厚生年金会館中ホールで実施しています。翌年からザ・シンフォニーホールに移り、昨年で26回目を数えました。
余談ですが一人の指揮者が同一楽団を指揮して連続公演を続けている第九はテレマン協会が最長で、最近はシンフォニーの第九のなかでも一番最初に売り切れになるほど人気の高い演奏会になっています。
ザ・シンフォニーホールでの「100人の第九」はモダン楽器を使用してきました。一昨年、テレマン協会を中心に演奏団体PIPを組織して、兵庫県立芸術文化センターで、第九を初めてクラシカル楽器を用い演奏し大きな反響を呼びましたが、クラシカル楽器による「100人の第九」は今回がはじめての試みです。演奏内容も今までにないものを目指しています。ご期待ください。